伝統の国イギリスへ【イントロダクション】

本来は『オーストラリア1周』の後に、『イギリス篇~PART1~』から始めるつもりだったのですが、”道浪漫”での放送もあることですし、リアルタイムの方が皆さんも楽しめると思い、『伝統の国イギリスへ~イントロダクション~』としてアップしました。
いずれ、本編PART1、PART2としてアップしていきます。

先ず、何故、僕がイギリスを選んだかです。
これまで僕はイギリスを何度も訪れて、そうですね、ホームステイしたくらいですから、かなりいろいろと知識を持っていたわけです。
それなのにまた何故?
それは『好きだから!』
そう、”好きだからもっと深く知りたい”、そんな探究心が第一の要因です。
それと、オーストラリア1周したことにより、その国の大半を占める人々のルーツを知りたくなったということなんです。
ですから、イギリスに入国する時の形にもちょっとこだわりました。
大陸側から、それも歴史的にいつも意識しあった国、フランスからの入国です。
ドーバー海峡をカレイから見て船で渡り、白い壁の国グレートブリテンへ。

ここでまず話しておかなければいけないことがあります。
それは、40歳になる以前は、イギリスという国が大嫌いで、まるで興味が無かったということです。
今考えれば、ただ、ただ、人からいわれたことを鵜呑みにして毛嫌いしていたに過ぎません。
『イギリスという国はいつも天気が悪く、雲が暗く垂れ下がって寒い。食事も不味く、滞在していると痩せてしまう。人々はプライドが高く、日本人なんて見下ろされてしまう。』と。
でもやはり、何でも経験してみないとわからないものです。
勿論、最初の印象というものは大事ですが。
ラッキーなことに、初めて訪問した時の友達が、『友達の紹介でガイドをお願いした人、でもその方はプロのガイドではありません』という、素晴らしいイギリスのジェントルマンだったんです。
まだその頃は、残念ながら人を頼りにしなければその国に馴染めなかったんですね。
しかし、人の影響によってこんなにイメージが変わるのかっていうくらい、イギリスは僕に近づいたんです。
それからは、もう少し知りたい、あそこを訪れてみたいと欲が出てきて、そんなことをしているうちにイギリスにハマったわけです。

ここでイギリスが好きな訳を羅列してみたいと思います。
安易な方法で申し訳ありませんが、概略だからいいでしょう?
ねっ、皆さん?
1.道に趣きがある。
丘が多いせいか、変化に富んだいろいろな顔を持つ道があって飽きない。
そんな道を音楽を聴きながらドライブをしていると、気持ちがゆったりしてきて、更に前に行きたくなる。
夢の彼方へでも行く感じになるんです。
日本の4分の3の国土なのに、山が少なく全てに広く感じるせいもあるのでしょう。
でも、ロンドン、バーミンガム、リバプール、グラスゴーなど、大都会周辺はどの都会と比べても一緒ですが。
それでも、ちょっと離れただけでそんな道を楽しむことができます。
この国の道は、生活の必要性から出来たものなので、真っ直ぐの道が少なく、自然と上手く調和しているので、美しい道が多いんです。
それに、地方、ウェールズ、湖水地方、ローランド、ハイランドなどは、ストーンウォールが仕切りを作っているので昔ながらの雰囲気を残してて、歩いたりするとタイムスリップしたような気持ちになります。
勿論、家並みにも規制があるので、何百年と変われなかったせいもあったのですが。
何故、道がこれほどイギリスを好きにさせる要因なのかというと、皆さんも車で走ってみればわかります。
本当にイギリスならではの景色なんです。
あっ、それと、海岸近くの道のことですが、道の上に海があり、その上にどんよりした雲がある。
こんな景色もイギリスならではのものであり、決して忘れることのできないものです。
これらの景色は、イギリスを訪れると必ず見てみたいもののひとつなってしまいました。
皆さんも想像してみてください。
そう、ピーターラビットの絵本に出てくる景色ですよ。

2.伝統と革新を常に大切にし、国の在り方に誇りを持っている。
イギリス人はケチです。
なかなかお金を出そうとしません。
でも、ドケチではないんです。
日常が質素なのでそう見えるんですね。
食べることにあまりお金を使おうとはしません、普段は。
でも、サンデーランチなどには、普段の2倍、3倍のお金を使い、皆で楽しみます。
まァ、使いどころを心得ているという方が正しいのでしょう。
こんな人達ですから、古いものを大事にしますね。
家なんかは100年、200年、300年と使いますからね。
これは、石の文化圏ということで、石で作られた家なので長持ちするのが当たり前なのですが、それでも綺麗に修理しながら、”後100年以上は”という気持ちは充分に計り知ることができます。
また食事のことになりますが、僕がエジンバラにホームステイした時のことですが、あまりの量の少なさに3週間で4キロ近く痩せてしまったんです。
何ていったって、日本にいる時の半分の量しか取れないのですから。
お腹が空いて空いて、眠れないほどでした。
でも、体調はすこぶる良かったんです。
頭を使うにも最高の状態を保持でき、勉強もはかどりました!?
先ず、衣食住から捉えるのがベストの方法だと思い、身近なことから書いたわけですが、物を大切に長く使うことは、人々が質の良い物を求めているということです。
つまり、多少高くても、それに合った物を作ることが、ブランド品を作り上げるということなのだそうです。
形、美しさ、勿論そのことも大事なことではありますが、使う側にとって全てにプラスになることを考慮して作り上げたものが”ブランド品”なのです。
人気のある商品、すなわち、ブランド品。
ちょっと僕達も一度考える余地がありそうですね。
何かそんな考え方をすると、イギリス人の食事のことも、理解が出来そうじゃありませんか?
上手く、美味しいカロリー過多な料理を作ることは、実は体にとってプラスになるものではない、だから少なく質素なイギリス料理を作り上げた。
これぞイギリス料理の真髄。
ちょっとこじ付けっぽかったかな?
こんな考え方が国民の中に根付いているのがイギリスなのでしょうか?
“伝統”、外から見ると、石頭な人達が持ち続ける古きものといった感じがしますが、ある意味では、普遍的要素を持ち、繋げて行かなければならないものなのでしょう。
僕は好きであります。
イギリスにとってもうひとつ忘れてならないのが”革新”という言葉です。
古きものを大切にしながら、明日への糧になるものを求める。
その為に、文明の進歩をさせる努力を怠らない。
産業革命。
この国からは、いろいろな文明の利器なるものが作られました。
ある時期、いつの間にかに、世界の中心に位置する国になっていた訳です。
対海外戦略。
ある人にいわせれば、海賊行為であるといいますが、果たして日本人にその積極的な行動力が本質的にあったのだろうか?
勿論、国単位での発想からですが。
僕は、こんな生き方をしてきたイギリスが大好きであります。
でも皆さん、ここで考えてみてください!
スケールは多少違うとしても、どこかの国の少し昔にもあったんではないでしょうか?
古きものを大事にし、新しきものを知る。
伝統と革新、それを誇りに持ちながら生きる。
何故か、昔教えられた良きものが、僕達日本人が忘れかけているものが、このイギリスには残っているようで好きなんです。
信じられますか?
共同開発ですが、コンコルドを作った国ですよ!女王陛下の国ですよ!

3.誇りを持つことが精神を平等にさせている。
イギリスという国には階級に近いものが存在しているのですが、何かを成す時、その人の持つ人間としての誇りを尊重するので、行動は平等でいることができるんです。
まァ、そうはいってもイギリス人の友達にいわせれば、人種的差別は職業の中に存在してしまうそうですが。
たまに目にすることがあるのですが、貧しい格好をした人が、精一杯のジャケットを着て、自分よりもアッパーな人と話を交わしている姿を。
相手の目を直視して、背筋を伸ばし、対等でいる姿を。
たまたま今は不遇の状態なだけで、人間として劣る訳ではないと。
人間としての誇り、この人はどんな場所に行こうが、同じ言動をするのだろうと思った瞬間、自分の居方、社会での自分の態度、考えさせられるものがありました。
これはほんの街角での出来事でありますが、イギリス人の持つ誇りを語るには、良い光景であると思います。
媚びなければ上手く進まない日本の社会、頑固であるけれども、それは誇りを持っているが為のものであり、そこには可愛らしささえも持つイギリス人。
そんなイギリスも好きです。

とりあえず急ぎ足で、僕のイギリス感を述べましたが、後日、旅行記としてのイギリスをアップしたいと思います。
もし、アクセスしてくださり、質問がありましたら、掲示板に書き込みしてください。
出来る限り対話をしていきたいと思いますので。
ちょっと長めのテキストでしたが、お付き合いありがとうございました!

・・・・・続く
2002.06.24

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