伝統の国イギリスへ【イギリスへの道パート2】

ありました、ありました、優しいおばァさんが一人でやっている200年くらい経つ家のB&Bが!
最初に、今日泊まれるか訪ねると、一部屋だけあるというので、まず、部屋を見せてもらいました。

B&Bにもかかわらず、ホテルでも部屋を最初に見せてもらうことは当たり前のことなんですよね。
でも、日本人はおとなしいですから、大抵見もしないでOK出して、後で文句をいったりしている人がいますよね。
見せてもらったらそれがなんと、中世のイギリス映画に出てくるような、キュートで清潔な部屋なんですね。
お値段は60ポンド、ちょっと高いのですが、こんな部屋には当分泊まれそうもないだろうと思い、お願いして泊めてもらうことにしました。

その時すでに夜の9時、オナカが空いて声も出ない状態でした。
とりあえず荷物を部屋に入れ、おばァさんお勧めのPBに夕食を食べに出かけました。
B&Bというのは前もって電話で予約し、ディナーをとれるか聞いた上で頼めば、作ってくれるところもあるんですが、なにせ今日は行き当たりばったりなんで、とりあえずPBへ。

僕はイギリスへ来るとPBが好きで良く行くんですが、この日のPBはレストランに近いような素晴らしいところだったんです。
テーブルが庭の大樹の下にあって、その上にキャンドルが置いてあり、その薄明かりでワインを飲み食事をとる、楽しい会話を交わす。
これこそ中世イギリス、至福の時!
この日はあんまり気分が良いので12時過ぎまで飲んでしまいました。
皆さん、目を閉じてその状況を思い浮かべてください!

そして翌朝、B&B独自のブレックファーストをいただいたんです。
焼きたてのブレッド、自家製ジャム、焼いたベーコン、卵、マッシュルーム、トマト・・・。
そしてティー、フルーツ、ヨーグルト。
信じられないような量の朝食。
美味いこと美味いこと!
昨夜目一杯食べたのに入ることといったら、摩訶不思議。

これだけの量が出るには訳があるんだそうです。
泊まる客が観光に出かけると、決まった時間にランチがとれないことがあるので、軽いビスケットくらいでディナーまで待つようにとの配慮からだそうです。
嬉しいじゃないですか!
あんまりここの食事が美味しかったので、僕はある質問を優しいオーナーにぶつけてみたくなりました。
『僕の国ではこの国の料理は美味しくないというのが定説なんだけど、本当にそうなのでしょうか?』と。
すると間髪いれずに、『それは本当のイギリス料理を口にしたことがない人がいうことよ、もしそんなことをいう人があなたの周りにいるのなら私のところにすぐ連れてらっしゃい、美味しいイギリス料理を食べさせるから!』と、かなりの剣幕でいわれてしまいました。
そうなんです、僕も最近というより前から思っていたのですが、レストランの食べ物は確かにあまり美味いとは思いませんでしたが、家庭料理はそこそこいけるんですよね。
それに、最近のPBなんかでとる料理は、とても美味しく感じているんですが。
伝統を重んじるイギリスの淑女らしい答えに僕は、微笑みを隠せませんでした。
何故って、僕自身もその答えを期待してたからですよ。

これは後でわかったことなのですが、この老婦人、その時ガンと闘っているということでした。
そんな状態で、体調もそれほど良くないのに我々に対してベストのおもてなしをしてくれたことに、心から感謝しています。
ありがとう!
近いうち機会が出来たら、是非もう一度お会いしたいと思ってます。
これぞ強気イギリス婦人、万歳!

・・・・・続く
2002.12.05

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