オーストラリア1周25,000kmの旅【西海岸パート5】

ここまで、1日平均300km弱の移動でしたが、今日から1号線をしばらくそれて内陸部に行ってみることにしたんです。
今日は、700~1,000kmの移動になるかもしれません。

パースを出発してから11日目、疲れもピーク!
でも、この先にとても面白くエキサイトできるものが待っていると信じて出発!
その前に、ここで皆さんが疑問に思っていることにお答えしましょう。
この10日間、どんなところに泊まっていたのか。
パースから北上してくるここまでのルートは、もちろん観光客も移動するし、そこそこの街もあります。
ですから、メジャーなホテルは無いにしても、小規模ながら快適なホテルやモーテルはあります。
それと、ガソリンスタンドの隣りにある、ガソリンスタンドが経営するモーテル(小さな同じ部屋ばかりですが)。
でも、シャワーはありますよ。
それぞれの部屋に付いていたり、別棟にあったり様々ですけど、それなりに快適です。
あとは、自分達の寝袋をテント中で使って寝てました。

ここで少しオーストラリアのモーテルについて説明しておきたいと思います。
モーテルといっても日本のものとは比較できないほど素晴らしいものです。
基本的には家族で長期に滞在するようにできているので、キッチンがあって料理ができたり、洗濯機、乾燥機があるので毎日の洗濯も楽にできます。
キッチンには皿、包丁、ナイフ、フォークなどなど、料理するための用具はほとんど揃っています。
材料さえ用意すれば、素晴らしいディナーを作ることは簡単です。
2ベッドルーム、リビング、バス、トイレ付きの部屋で、1日100$と考えておけばいいんではないでしょうか?
まぁ、地域によりいろいろ条件は違ってきますが、下手な日本のホテルより、広くてきれいで過ごしやすいことは保証します。
でも、オーストラリアの西、北、北東部は例外が多いことにご注意ください。
それと、モーテルは当日電話か、あるいは訪れてもOKなのですが、これまでのルートでは前日のリザベーションをお勧めします。
何故なら、もし部屋が無ければ200~300km戻るか、野宿しなければなりませんから。
適当に他の部屋を探すというわけにはいきません。

さて、少し1号線を戻りながら内陸部に進むと、地面の色が変化してくるんです。
今までの石灰岩質の白っぽい色から赤色へ。
これがまた何ともいえなく、艶やかで目に焼き付いてプリントされてしまいます。

この赤い部分の地層もまた、数億年前の断層が現れたものなんだそうです。
表現を変えれば、赤銅色の大地への侵入は、原始時代、恐竜の世界へとタイムスリップして行くようです。

ここは、どのガイドブックにも載っていないカリジニ国立公園。
木もまばらに成長していて、これから人類が棲む地球に変わっていくようにも感じられます。
断層の隆起によってできた100メートル近い渓谷が、遥か彼方へとつながっていくんです。
その渓谷に足を踏み入れ、上を見上げて歩いていくと、もろくなっているプレートが落ちてきます。
2億年近くの積み重ねが、あっという瞬間に崩れてしまう!
そんな光景の中に立っていると、考えさせられてしまいました。
『やっと自分にも自信というものが持てるようになったが、人間の持ってる自信なんていうものは、脆くて、崩れても当たり前なんだ』と。

この赤銅の世界のすぐ近くに、砂漠のオアシスの如く、緑の大地、ミルストリーム国立公園があるんです。
真っ赤な世界が、今度は清々しい鮮やかな緑と透明度100%の河のある景色に!
緑の間を清流が声を弾ませて駆け抜けます。

その近くに、人を仲間としか思わぬ、人を恐れないカンガルーたちがいます。
ナツメヤシ、蓮の花との会話も弾みます。
こんなメルヘンのような世界、これこそ今僕たちが一番探している『癒し』の世界です。
今日は、ディレクター発表の移動距離、700km近くを遥かに超えて1,000kmにならんとしていますが、こんな素晴らしい時間をくれたことに感謝、感謝感激。
精神がリフレッシュされて、とてつもない夢を見そうです。

13日目、そろそろ国道1号線に戻らなければタイムリミットが!
東へと向きを変えて、また白い世界へと。
今回は南緯18度、ブルームという街を最終地点に決めました。
パースを出てから実走4,000km、若い芸術家達が集い、その新しい力を育てようとする人たちが住み、一見南方の島のような雰囲気を持つブルーム。
実はこの街、日本人ととても深い関わりのある港街なんです。
20世紀前半、2,000人近い日本人が真珠産業に関係していました。
当時は真珠より、ボタンにする貝として採取していたようですが、潜水服を着た日本人の写真が記念館などで見ることができます。

必見は、ブルームから車で2時間くらい、雨季になれば川になってしまう道を揺られて行く、先住民の村にある教会です。
祭壇、壁、窓枠などが真珠貝でできているんです。
その輝きたるや、天国からさしてくる光のようです。
今回の最終地点は神によって導かれたようでした。

今回の道で僕が強く感じたことは、『パースからブルーム』における自然の色の変化の面白さと、身近に大きくて素晴らしい大自然があるということです。
そして、オーストラリア人(スーパーガイドのテリーも含め)を通してですが、自然を大事にする者、愛する者を、自然は決して裏切りはしないという、イギリスの詩人ワース・ワーズの言葉を再認識したような気がします。

終わり
2002.05.01

『道浪漫』、『PLAYGUIDE TOUR KS INC』、『PORT HEADLAND』の各様、補足資料として画像使わせていただきました。ありがとうございました。

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